ストックの軽量化

バックカントリーに使う道具は出来るだけ軽い方がいい。
特にストックはハイク中終始持ち続けるものなので少しでも軽い方が快適です。
ちょっとした重量差で腕の疲れが全く違います。

バックカントリーで使用するポールは伸縮ポールが一般的で、2段、3段、4段の物があります。
スノーボードでは3段ポールがよく使われています。
これは滑走時にザックに収納することを考えると2段ポールでは長すぎるためです。

2段ポールはスキーヤーが良く使用しています。
これは収納を考える必要がなく少々長くても問題がないからです。

4段ポールはちょっと特殊でexped(エクスペッド)の4セクションBCポールしかないようです。
このストックは3段ポールの石突のあるパイプが2つに分かれていて、中段2段は一般的な3段ポールと同じツイストロック式、下段はボタンロック式を採用しています。

この4セクションBCポールは一般的なバックカントリーでの使用は全く問題ありませんが、固い斜面の急登で強い力をかけるとボタンロック式の下段のロックが外れてストックが縮んでしまいます。
これが結構怖い。

この問題さえなければ、コンパクトで軽量、価格的にも他の3段ポールより安価で言うことなしのポールです。

重量は2段ポールが一番軽く、次いでexped(エクスペッド)の4セクションBCポール、3段ポールが一番重いです。

さて、本題に入りましょう。



先日、秀岳荘セールがあり、安さに負けてグリベルの2段ポールを買ってしまいました。
うちに帰ってザックに取り付けてみると長すぎて使い物になりません。
で、どうしたものかと思案の末、切っちゃう事にしました。

グリベルの2段ポールは110~140cmに調整できますが、何時も115cmでしか使用しませんから25cm分は不必要です。
グリベルは2段ポールですから1段目2段目で12~13cmは短く出来そうです。

ストックをパイプだけにしてパイプカッターでグリグリ切っちゃいます。
縮めた状態で70cmまで短く出来ました。
これ位の長さになるとザックに取り付けても問題ありません。

<手持ちのポールを並べてみた。右からグリベル(70cm)、k2(60cm)、exped(52cm)>

<グリベル:439g>

<exped(エクスペッド)の4セクションBCポール:518g>

<k2:601g>

expedとk2では重量差83g。
一本でたかだか40gの差ですがはっきり違いが分かります。
明らかにk2が重く長丁場の登りでは腕が疲れます。

グリベルを使ってみると非常に軽い 。
expedより79g、k2より162g軽くなっています。
k2を使っていてグリベルに変えると重量差ではexpedとk2の差とほとんど変わりませんが、実際使ってみると重量差以上の軽さを感じました。
疲れ方が全然違います。全く疲れないと言っていいほどです。
ポール自体も風で飛んでいってしまいそうな軽さです。

市販品は汎用品ですから長さの調節の幅を大きいとっていますが、
実際には使用時と収納時の2種類の長さだけでいい訳ですから自分が使うサイズに切ってしまうのは十分アリということです。

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